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受注生産とは? グッズで考える販売方法、メリット・デメリットをわかりやすく解説

               

グッズ販売で「この商品は受注生産です」というフレーズを見たことがありませんか?
「そもそも受注生産とはなんぞや?」という方向けの記事です。


こんな方におすすめです。

グッズを買う方
グッズを作る方
グッズを販売したい方



物の売り方は、大きく2通り
①作ってから売るか
②売ってから作るか
生産管理の言葉的にいうと、
①は見込み生産といいます。対して②を受注生産といいます。


まずは、②受注生産のメリットです。

在庫リスクを減らす

売ってから作る=作るべき数が分かっている
と、いうことです。
在庫と人件費が、販売にとって最も経費となるもの。
人件費は各々ですが、在庫はどこも共通して、過剰在庫をなくす努力が、事業拡大に繋がります。
そして、受注生産は在庫そのものを持たないことが最大のメリットです。


一見、
めっちゃ都合いいじゃん!
と思いながらも、デメリットも表裏一体です。

安価な物作りは、生産数が必要。

同じ作業を繰り返すと手際が良くなるのは、人も機械も一緒。
物作りのそもそもで、物は大量に作るほど単価が安くなります。


例えば、私の提供しているラババンの価格表をみてみると、

数量/幅(mm) 12 15 18 20 25
100 204 208 220 226 230
200 144 148 160 164 170
300 123 127 138 142 145
500 121 125 135 137 134
800 112 115 126 128 126
1,000 101 104 114 117 116
2,000 78 81 88 94 89
3,000 70 73 79 84 81
5.000 ASK

こんな感じで、数量が多いと、単価が安いです。


販売視点ならば

販売価格500円
原価204円 利益276円 利益率59%
原価101円 利益399円 利益率79%

(消費税を無視していることはさておき…)
なんでもそうですけど、比較時は率(%)で見ます。
利益率20%差は大きいです。
大量に作れれば、同じ販売価格でも利益も増えるということです。


「受注販売でも大量に作れるし、在庫もないし、問題ないじゃん!」
と、思いますが、
消費者は、「早く物が欲しい」と思うものです。
結局、同じもの(近いもの)があれば、そちらを買うので、機会損失をします。
自分にとっての都合の良いものは、相手にとっての都合の良い物ではないということです。




工場の物作りは、最小生産数がある

もうひとつのデメリットが、最小生産数設定。
私生活で、
「ねえ、これもやってくれない?」
「ねえ、あれもやってくれない?」
(…一度で言ってくれよ)
と、思うように、工場もまた、
工場A「1個?他でやって」
工場B「うちは1000個から生産するよ」
工場C「ハンドメイド依頼したら?」
と、できるだけ大きい案件をしたいと思っています。

例えば、
型固定のサッカーウェアは20個~ok




型取りが必要なスクイーズは1000個~設定です。


そもそも工場は大量生産のための箱なので、同じ100万個の製造でも、100個x1万回より、100万個x1回のほうが楽にできるのです。
割りに合わないことをしないように、最小生産数を設定しています。
そんな中、10~100個の少量生産対応してくれる工場はありがたい限りです。(価格はさておき)


もし最小生産数を越えられないなら、ハンドメイドで作る他ありません。
さて、ここで人件費を考えてみます。
8時間で手作業をして1個作った!販売価格800円!
時給100円…。
…バイトしたほうがマシ。
そんなわけで始めの物作りは、自己満足、自己完結が◎とも思うわけです。

解決策① どんな時に受注生産をするか?

では、このデメリットを踏まえ、どのような物を受注すればいいのか?デメリットの解決策とともに考えます。

自分だけのコンテンツ

見込み生産では、
①機会損失させない
②過剰在庫を持たない
この2つのバランスを考えて数量を発注します。言葉では簡単ですが、難しいところです。
このために日々の売上や客単価、購買数…などなど統計から予想を立てるわけです。
当然それでも売れないこともあるので、広告を出したり、値下げをして、在庫をさばきます。


では、極力、値下げをしなくても売れるものは何か?
これが受注販売のできそうな物です。
=自分だけが売っている物、となります。
商品が競合していないので、値下げ努力が要らず、特定ファンに物を売るので、難しい広告や分析もいりません。
受注生産の前に
「Twitterのフォロワー1万人…2%は買ってくれるから、200個は売れるかな..。」
こんな簡単な予想を立て、最小生産数の合う物を選ぶだけ(簡単◎)。

限定商品や特殊商品

上記と同じ発想ですが、『ここでしか買えないもの』の代表は限定商品です。
もちろん見込み生産で売り切っても良いですし、
欲しい人全員に買わせたい!と思うなら受注販売でも良いです。
この商品なら、お客さんに待ってもらえるな…。
そう思えるものは、受注生産に向いています。




解決策② インクジェットプリントサービスを使った受注生産

2つ目のデメリット、最小生産数設定は、「インクジェットプリント」で解決できます。
ご家庭のプリンターで紙に1枚印刷するように、物に1個印刷できるサービスです。


物の形やデザイン枠は制限されていますが、枠内では自由表現です。
最小生産数を越えられない場合、まずはこのサービスで割り切った物作りから始め、ファン獲得を目指します。




まとめと余談

当たり前なことですが、物を作るには時間がかかります
(´-`).。oO(社会にでると、理解に乏しい人がいるのでびっくりするよ。)
受注生産は、お客さんを待たせることになるので、
待っている時間もワクワクできるもの
この体験を買ってもらえる商品がおすすめ◎
そんな意味ではファンビジネスと相性の良い受注生産です。

話が重複していますが、こちらもどうぞ。




記事途中の参考リンクまとめ








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投稿日:2020/12/07
更新日:

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