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【数量別】オリジナルグッズをつくる時に考えること

               

Youtuber、ブロガー、インフルエンサー…etc。広告収入を得て、さらに収益を上げたいと思うと必ず「・・・物販か。」と、たどり着きます。
今回は、グッズ販売参入を果たす場面で、売れる数量別に考えることについて記事にします。


こんな方におすすめです。

フォロワーが増えてきた。
人気に乗じて物を売りたい。
縦しまな考えはさておき、雑貨が好き。


0~49個 売れない前提の受注販売


販売における最大リスクは在庫です。
売れるかどうかもわからない場合、まずは在庫販売をしないことをおすすめします。
できることは限られますが、100~300個の売上帯になってもほぼ変わりません。
1個の利益率も30%(原価70%)程度と悲しいですが、在庫を抱えるよりはマシでもあります。


作れるもの

アパレルウェア
スマホ関連の雑貨
バッグなど

↓アイテムカテゴリ一覧で作れるものを見れます。


50~99個 定番服は在庫を持って良い


Tシャツやパーカーなど、物販の定番アパレルは在庫を持っても良い売上帯です。
デザイン次第ですが、ロゴ1色や表プリントのみ(シルクプリント)は、適正価格の販売で、利益率50~60%(原価40~50%)ほどです。
売り切れる場合はおすすめします。


在庫を持てるもの

Tシャツ
スウェット
布、ポリエステルバッグ…


100~299個 雑貨の受注販売ができる


既存型(無地在庫)+オリジナルプリントで作るグッズの幅が広がり、利益率も期待できるようになります。
というのも、細かい手数料を抑えやすい数量だからです。


一例をあげると、無地在庫にはカートン数というものがあり、
カートンとは、
ひとつの段ボールの中に物がいくつ入っているか?
です。
1カートンで仕入れると、メーカー側も箱単位で送れます。つまり、ピッキング(箱から取り出す手間)がなく、手数料をとりません。
そして、雑貨は1カートン100個~150個のものが多いです。


グッズ商売をしている人は、このような細かい手数料でごまかしながら、売上をとります。裏を返すと、ここらの個数帯で物作りをする人は、『好き(感情)』で物作りをするので、カモりやすくもあるのです。
あくまで商売を長続きさせたい、と、思うならば、細かい手数料をうまく避けられると利益率アップに繋がります。


300~499個 別注型グッズができる。

これまでは既存型を仕入れ&プリントをすることで利益を上げてこれましたが、自由なデザインのグッズを作れる個数帯です。
特に成形雑貨は種類が増え、オリジナルで作る楽しみが増えます。
ただし、別注型に利益率の期待はできないので、既存型と組み合わせて、バランスをとれると◎


500個~ 別注型で利益も出せる。


300個帯と同じ感覚でものづくりができ、かつ、利益率も改善できる個数帯です。
特に縫製関連は、海外工場を使うことで、劇的に改善できます。
『好き(感情)』の物作りから、『欲しい(需要)』への物作りにシフトする頃合いです。


1000個~ だいたいなんでもできる。


3桁個数帯では門前払いされるような雑貨を作れるようになります。
私的にも、3桁個数帯は「好きに作ればいいよ(長続きするし)」を推奨しますが、4桁になったら物作り+α、マネジメントを加えられると◎。
例えば、同じウェア制作でも、
50個 利益率30%
1000個 利益率70%
と、大きく改善できます。
物販だけで、販売戦略が立てられるようになり、好き勝手な物作りするよりも、事業として長続きします。
特に、キャラクターコラボはしやすくなります。(ただし利益率は落ちるので、これも戦略が必要)


3000個~ 生産側はみんなハッピー


工場的には「儲けがでる!」と、やる気になる数字で、大手相手をしている中国工場は、最小生産数設定が3000個の場合も多いです。
例えば、ゲームの景品は最低でも3000個以上で作られています。(たぶん万単位。)
個人で3000個売るためには、トップのYoutuberやアーティストになり、かつ10代に人気になる必要があります。
また、そこらへんの雑貨屋では、大量生産された物を、100個ほどで仕入れて販売しています。自分の通販サイトを越えて、卸先を見つけ、販路拡大をしていくことも考えて良い頃合いです。



さて、ここまでは一般的な考え方で、抜け道も存在します。

抜け道1 ブランド価格

50個でも別注ウェア制作はできます。ただし、ユニクロが2000円設定したものを15000円くらいで売ることになります。
これを良しとするか否かは客層次第です。
私は生地とパターンで服を選ぶので、誰かのブランド価格で買う気にならないのですが、その人に価値を見出してブランド価格で購入するのならば、それはそれで良いことです。(それが、ブランド商売。)
「私が価値よ!」と、高飛車な販売をします。


抜け道2 クラウドファウンディング

これもブランド商売と似ていますが、在庫を持たないことでリスクを軽減します。
世の中には、応援したい欲求が一定数あるので、この欲求を価値に変えて販売します。
いわば、アイドル商売。
「売れなければ作らない」と、やや自分本位な販売をします。

抜け道3 デジタルコンテンツ

デザインアップロード式の受注販売です。
LINEスタンプあたりも同じ販売方式です。
そもそも在庫がいりません。リスクがありません。(Adobeの月額費用がリスクくらい。)
「売れなきゃそれはそれで」と、割り切る販売をします。

投稿日:2020/12/02
更新日:

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