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染み込みプリントで実現する、古着風ビンテージプリントTシャツ

               

染み込みプリントは顔料インクを使って生地になじませる、シルクプリントの技法です。


こんな方にオススメです。

受注販売でどこかこだわりのアイテムを作りたい
ヴィンテージTシャツが好き。
インクジェットプリントに飽きてきた


染み込みプリントが第3の選択肢になる理由

はじめてのTシャツプリントでは、

①インクジェットプリント
②シルクプリント

の2択になり、①フルカラー②単色(または2,3色)での選択なります。


まだ売れない頃は、大体①からスタートしますが、なにせ原価は高め。それもそのはず。少数制作での原価率の高さはいなめないわけです。
しかし、物は作れば作るほど原価が落ちるので、1デザインあたり20~30枚売れてきた頃に選択肢が増えます。その選択肢が②のシルクプリント。価格や利益を考えた時に有効です。

シルクプリントも多種多様

Tシャツのシルクプリント。特に指定もなく依頼をすると、水性ラバーが使われます。
感覚的には「ベタっ」としたプリント


Tシャツ無地ボディではおなじみの
↓プリントスターの5.6ozTシャツ



↓ユナイテッドアスレの5.6ozTシャツ



いわゆる一般的な綿100%ヘビーウェイトTシャツならばokですが、この「ベタっ」とした質感が合わないTシャツを使いたい時、デザインの時には「さらっ」としたプリントに変えたいところです。
例えば、↓こんな感じ。

ボディは綿ポリ混の霜降り素材、プリントはロゴ。いわゆる、古着風Tシャツです。
ベタっとデザインを貼り付けずに、染み込ませてデザインを生地になじませます。

染み込みプリント

まずは❶通常のシルクプリント



次いで、❷染み込みプリント



目を凝らして分かるような誤差ですが、プリント部分の繊維を見てみてみると、❶はペンキをベタっと塗っている感じ、❷は筆やマジックで描いた感じです。(全部、視感..)

デザインのポイント

筆タッチのデザイン、和柄と相性が良いです。
例えば、↓は❶で和柄風な葉っぱ。

❷でつくっていたらもっと溶け込んで、和テイストなTシャツになります。
(チャコール系の濃い生地であれば、生地そのものの色を抜く抜染プリントも◎)


ボディ選び

染めTシャツ

筆頭はComfortColorの6.1ozTシャツ。
後染めなので、Tシャツそのものの風合いを生かしたプリントと相性が良いです。その点で染み込みプリントと合います。


グレー系

どのメーカーでも綿ポリ混仕様。霜降り生地は染み込みプリントと合います。



その他、タイダイ染めやデニム系ウェア&グッズにも相性が良いと思います。デニムといっても、薄いシャンブレー素材。麻やシーチングなど薄い素材は向いています(プリントが浮かない)。


余談

インクジェットプリントも洗うとかすれて、結局、同じような感じにはなるので、
「インクジェット手軽でいいじゃん」
と、思うところですが、冒頭の通り、選択は「予算面」。
そのうちインクジェットプリントの価格競争でコスト安になるとは思いますが、今はまだシルクプリントを織り交ぜても良いです。


またヴィンテージやレトロスタイルが好きなファッション層は一定数いますし、結局、服はカラー揃えてこそおしゃれにもなるもので、そんな需要を満たしてくれるシルクプリントは良い選択肢になります。
染み込みプリントはボディ選びと合わせて検討してみてください。

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