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IPのマネタイズ手段一覧とコンテンツクリエイターが考える選択

               

知的財産(IP)は、企業やクリエイターにとって貴重な資産です。

自分の作ったキャラクターや作品を通してファンを獲得します。そのブランド価値を高めていくことで、様々な収益へ展開することができます。

こちらの記事では、IPを活用した主な収益化(マネタイズ)の手段について解説します。

 

こんな方におすすめです。

・コンテンツを作ってファンを獲得している
・コンテンツの収益源を探りたい。
・作品作りに集中したい。

 

そもそもIPとは?という方はこちら


IPを活用したマネタイズ手段の種類

 

1. ライセンス供与

ライセンス供与とは、IPの所有者が他社に対して使用許諾を与え、対価としてロイヤルティを受け取る手法です。

 

メリット

  • 安定した収益源:定期的なロイヤルティ収入を得られます。
  • 市場拡大:ライセンスパートナーのネットワークを活用して新市場に進出できます。
  • リスク分散:製造や販売のリスクをライセンスパートナーに委譲できます。

 

実施手順

  1. ライセンス戦略の策定:どのIPをどの市場でライセンスするかを決定。
  2. ライセンス契約の締結:使用範囲、期間、ロイヤルティ率などを明確にした契約を作成。
  3. パートナー選定:信頼できるライセンスパートナーを選び、協力関係を構築。
  4. 監督と管理:ライセンス使用状況を定期的に監視し、契約違反がないか確認。

 

2. マーチャンダイジング

マーチャンダイジングは、IPを基にした商品を企画・販売し、収益を上げる手法です。

主な商品例

  • アパレル:Tシャツ、パーカー、キャップなど。
  • アクセサリー:バッグ、ジュエリー、時計など。
  • 日用品:文房具、キッチングッズ、インテリアアイテムなど。
  • 限定商品:季節限定、イベント限定の特別商品。

 

メリット

  • ブランドロイヤルティの向上:ファンが日常的にIPを使用することで、ブランドへの愛着が深まります。
  • 追加収益源の確保:製品販売からの直接的な収益を得られます。
  • マーケティング効果:商品を通じて自然な形でブランドを宣伝できます。

 

3. コンテンツ販売

コンテンツ販売は、デジタルおよび物理的なコンテンツを販売し、収益を上げる手法です。

デジタルコンテンツ

  • 電子書籍、音楽、映像:デジタル形式で提供し、オンラインプラットフォームで販売。
  • ソフトウェアやアプリ:IPを活用した専用ソフトウェアやアプリを開発・販売。

 

物理コンテンツ

  • 書籍、CD、DVD:物理的な媒体で提供し、店舗やオンラインで販売。
  • ゲームソフト:IPを基にしたビデオゲームを開発・販売。

 

メリット

  • 広範な市場アクセス:デジタルコンテンツはインターネットを通じて世界中に配信可能。
  • 低コストでの配信:物理コンテンツに比べ、在庫管理や配送コストが低減。
  • 継続的な収益:デジタルコンテンツは一度作成すれば、長期間にわたって収益を生み出します。

 

4. サブスクリプションサービス

サブスクリプションサービスは、定期的な支払いに基づいてIPを提供し、継続的な収益を得る手法です。

 

サービス例

  • 定期購入ボックス:月額料金でIP関連の商品や限定アイテムを定期的に配送。
  • オンラインコンテンツの定期配信:ファンクラブやオンラインサロン等にて特定コンテンツを定期的に提供するサービス。

 

メリット

  • 安定した収益:定期的な収入源として安定性を確保。
  • 顧客との継続的な関係:継続的なサービス提供を通じて、顧客との関係を深めます。
  • 予測可能な売上:定期的な収益が見込めるため、ビジネス計画が立てやすくなります。

 

5. 広告収益

広告収益は、IPを活用したプラットフォーム上で広告を掲載し、収益を得る手法です。

 

 

広告例

  • ウェブサイトやアプリ内広告:IPを基にしたコンテンツ上に広告を掲載。
  • スポンサーシップ:特定のイベントやコンテンツにスポンサーを募り、広告収入を得る。

 

メリット

  • 追加収益源:直接的な商品販売以外の収益を得られます。
  • ブランド露出の増加:広告を通じてIPの認知度をさらに高めることが可能。
  • 柔軟な収益化モデル:多様な広告形式を組み合わせることで、収益モデルを最適化できます。

 

6. コラボレーションとパートナーシップ

コラボレーションとパートナーシップは、他社との協力関係を築き、IPを活用して相互に利益を得る手法です。

 

コラボレーション例

  • ブランドコラボ:異なるブランド同士が共同で商品を開発・販売。
  • インフルエンサーとの提携:インフルエンサーと協力し、IPを活用したプロモーションを実施。

 

メリット

  • 新たな市場へのアクセス:パートナーのネットワークを活用して、新しい顧客層にリーチ。
  • リソースの共有:開発やマーケティングのリソースを共有し、効率的なビジネス展開が可能。
  • ブランド価値の向上:信頼できるパートナーとの協力により、ブランドの信頼性と価値が向上。

 

7. フランチャイズ

フランチャイズは、IPを基にしたビジネスモデルを他者に提供し、ロイヤルティや初期費用を収益源とする手法です。

 

フランチャイズ例

  • 飲食店:有名ブランドの飲食店をフランチャイズ展開。
  • 小売店:IPを活用した店舗展開を行う小売ビジネス。

 

メリット

  • 拡大の迅速化:フランチャイズパートナーの力を借りて、短期間でビジネスを拡大。
  • ロイヤルティ収入:フランチャイズ料やロイヤルティ収入を定期的に得られます。
  • ブランド統一性の維持:統一されたブランドガイドラインを通じて、ブランドイメージを一貫して維持。

 


コンテンツを売り出すプレーヤーが取るべきアクション

IPを活用してマネタイズを図る際、特にコンテンツディレクターは以下のアクションを取ることで、収益化の成功率を高めることができます。

 

1. IPの価値を最大化する方法

1.1 IPの明確な定義と保護

  • IPの範囲を明確にする:どの要素がIPに該当するかを明確にし、必要に応じて登録手続きを行う。
  • 法的保護の確立:著作権、商標権、特許権などを適切に取得し、IPを法的に保護する。

 

1.2 IPのブランド戦略への統合

  • 一貫したブランドイメージの構築:IPを活用したブランドビジョンを明確にし、全てのコンテンツや製品に統一感を持たせる。
  • ブランドストーリーの強化:IPに関連するストーリーやバックグラウンドを活用し、消費者との感情的なつながりを築く。

 

2. 効果的なライセンス戦略の策定

  • 市場分析:どの市場でライセンス供与が効果的かを分析し、優先順位を設定。
  • パートナー選定基準の設定:信頼性、販売力、ブランドとの親和性などを基準にライセンスパートナーを選定。

 

2.2 パートナーシップの構築

  • 透明性の確保:ライセンス契約において、双方の権利と義務を明確にし、透明性を持って契約を進める。
  • 長期的な関係の構築:短期的な利益だけでなく、長期的なパートナーシップを目指し、双方にとってメリットのある関係を築く。

 

3. マーチャンダイジングの活用

3.1 商品ラインナップの最適化

  • ターゲット市場に合わせた商品開発:市場調査を基に、現地の消費者ニーズに合った商品を企画・開発。
  • 限定商品やコラボ商品の企画:季節やイベントに合わせた限定商品や他ブランドとのコラボ商品を展開し、話題性を高める。

 

3.2 販売チャネルの多様化

  • オンラインとオフラインの統合:オンラインショップだけでなく、現地の小売店やポップアップストアなど、多様な販売チャネルを活用。
  • グローバルな物流ネットワークの構築:信頼性の高い物流パートナーと提携し、迅速かつ確実な配送を実現。

 

4. コンテンツ販売の強化

4.1 デジタルコンテンツの展開

  • 多様なプラットフォームでの配信:電子書籍、音楽、映像など、複数のデジタルプラットフォームを活用してコンテンツを配信。
  • サブスクリプションモデルの導入:定期的な収益を確保するために、サブスクリプションサービスを提供。

 

4.2 物理コンテンツの販売促進

  • 高品質な製品の提供:消費者の満足度を高めるために、高品質な物理コンテンツを提供。
  • 限定版商品の展開:コレクター向けの限定版商品を展開し、希少価値を高める。

 

5. インフルエンサーとの連携

5.1 インフルエンサーマーケティングの活用

  • 適切なインフルエンサーの選定:ブランドイメージに合ったインフルエンサーを選定し、効果的なプロモーションを実施。
  • 共同キャンペーンの実施:インフルエンサーと共同でキャンペーンを展開し、ブランドの露出を最大化。

 

5.2 コラボレーションの拡大

  • 異業種とのコラボレーション:異なる業界の企業やクリエイターとコラボレーションし、新たな市場や顧客層にリーチ。
  • イベントやフェスティバルへの参加:インフルエンサーと共にイベントやフェスティバルに参加し、ブランドの認知度を向上。

 


コンテンツを生み出すプレーヤーが取るべきアクション

自らが創り出す側のクリエイターの場合、創作活動に注力できる仕組み作りを検討します。

信頼のおけるディレクターと上記の戦略設計から考えます。特に収益の最大化にMDは欠かせません。

グッズ販売はSuzuriやBaseなどで気軽にできるため1点単位の短期的な収益を考える場合はこちらを選択しがちですが、一方、ブランディング長期観点から考えると、企画から販売まで運用できるMDディレクターを据えるとより戦略的に進められます。

もちろん「グッズを作ることが楽しい」など趣味志向の場合は、前者をおすすめします。

1点物は個人作り、IPとしてグッズにしたいものはMDディレクターへという考え方もできます。

 


まとめ

IPを活用したマネタイズ手段は多岐にわたり、それぞれの手法には独自のメリットがあります。

コンテンツクリエイターとして成功するためには、これらの手法を適切に組み合わせ、自社のIPを最大限に活用する戦略を立てることが重要です。

ささきや商店でもまたMD分野に注力し、現在は越境ECに挑戦しています。専門知識とノウハウを活用して、MDの初期設計から全力でサポートいたしますので、ぜひご相談ください。


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