2026-05-23
Youtube、120分コレクションで復活の兆し
Road to 2112のdevlog。前回「8分単話でYouTubeが死んだ」と書いた3日後の話。
結論から
120分のコレクション動画を出したら、総再生時間が即座に跳ねた。8分単話では0〜2再生だったチャンネルが、長尺に戻した途端に動き出した。
チャンネル開設当初は2時間スタート。結局これが正解だった(あるある)
何をしたか
前回のdevlogで「8分はポッドキャスト、YouTubeはまとめ」という結論を出した。で、実際にやった。
まず120分のテーマ別コレクション動画を1本作った。7話のストーリー(約70分)+アンビエントミュージック(約50分)。タイトルは「For People Who Think Too Much at Night」。夜、考えすぎて眠れない人のための2時間。
冒頭にイントロナレーション。
「This is for you — the one who thinks too much at night. Here are stories imagined from today's news, set in a near future. Close your eyes, and just listen.」
その後、7話が順番に流れて、最後のストーリーが終わったら「Thank you for listening. The music continues. Close your eyes.」のテキストが表示されて、アンビエントに自然に溶けていく。アンビエントパートは60分かけて徐々に画面が暗くなる。寝落ちした人の部屋の光が自然に消えていく設計。
そんなわけで今回は細かすぎるようで大胆な変更の話。とはいえ、元に戻した上で2ヶ月の検証でマイナーチェンジもしていく。
タイトル設計:レベル6フレームワーク
タイトルの付け方を根本的に変えた。
ちょうどXを見てたら、TubeLabってところの7段階フレームワークというのがあって、rt2112ではレベル6「アイデンティティ」を採用した。
レベル1〜3は情報や好奇心でクリックさせる。レベル4〜5は感情や反論。レベル6は「自分のことだ」と思わせる。
まずはこれ。
「For People Who Think Too Much at Night」は、夜に考えすぎて眠れない人に「あ、自分のことだ」と思わせるタイトル。クリックする理由が「情報が欲しい」じゃなくて「このグループに属している自分を認めたい」になる。結局、承認欲求かーいってオチ。
この方針はRt2112のブランド感とも直結する。全コレクション動画を「For People Who〜」系のアイデンティティ定義で統一すれば、チャンネル全体が「あなたのためのチャンネル」になる。
ちな、他のタイトル案もストック。
「When the World Gets Too Loud」
「For People Who Care Too Much」
「For People Who Do a Lot but Say Very Little」
「For People Who Don't Feel Like They're Doing Enough」
ちょっとおしゃれになった。
以前サムネイルA/Bで夜要素必要と感じたので、そこは改善の余地あり。
オートダビング120分の発見
前回書いた「オートダビングの上限が120分に拡張されていた」件。これが全ての起点になった。
当初58分切替の判断はオートダビングが60分までという情報があったから。しれっと120分に切り替わっていた。
2時間フォーマットなら睡眠需要を満たしつつ、オートダビング20言語が使える。58分に短縮した3ヶ月が、この1つの誤認から始まっていた。
(正確に言うと、その時の情報はまだ60分だった。)
結局一番初めの2時間フォーマットが正解。
ただし今回は、テーマ別編成とレベル6タイトルという改善が乗っている。
「企画動画」が正解というのは結構収穫で、そもそもyoutube視聴者は受動的な視聴が多いため、その需要を満たすため、ある程度こちらで下ごしらえする必要がある。
ただKindleで作った通り順で話を並べても初手としては刺さらないそれ。
3チャンネル体制の稼働
メインチャンネルのチャンネル名を「Bedtime Tech Story — Road to 2112」に変更した。用途が先、ブランドが後。YouTubeで検索する人は「bedtime story」で探す。Road to 2112は知らない。
ポッドキャスト専用チャンネル「Road to 2112 — Real News, Future Story」も開設。SpotifyのRSSをYouTubeに接続した。8分単話はSpotifyにmp3とカバーアートをアップするだけで、YouTube/Apple/Amazon/Pocket Castsに全自動配信。Premiere不要。制作工数ほぼゼロ。
Vlogチャンネル「Jun Sasaki | Sassa Mahha」は今まで通り。
チャンネル内にフォーマットを混在させない。メインは長尺コレクション専用。ポッドキャストは8分単話専用。アルゴリズムにMixed Signalsを送らない。
企画と探索、プロセスエコノミーの共存。
企画があるから人が来て、興味があるから探索する。そのメイキングを知るための自分のブイログのイメージ。
Excessive Speechに絞る
オートダビングは許可制にして、Excessive Speech(字幕対応言語)だけ先に出す。オートダビングの多言語TTSは品質確認してから承認。120分の長尺でTTS品質のばらつきが出るリスクを避ける。
58分時代に2週間かかるExcessive Speech翻訳を待つスケジュールにして展開したが全然効果がないので、で、あれば、余計な言語を省いて英語スタートでいいというイメージ。
(どうせ、こういうことしたら、20言語全てExcessive Speechに対応したとかしれっと改変するはず。6月はgoogleアップデート月間だし)
データが語ること

上が視聴時間総数。2月末〜3月上旬の2時間フォーマット時代にやはり伸びている。

その結果1週間後から、インプレッションが跳ねる。
3月中旬に58分に短縮してから急落。8分に切り替えた5月でさらに悪化。
で、プライベートにしていた旧2時間動画を公開したら即座に動き出した。58分動画のCTRも2%台に回復。一方で8分単話は相変わらず0〜2再生。
YouTubeで音声コンテンツが機能するのは寝落ち用途だけだなと。8分は短すぎて「途中で終わる不安」がある。120分なら入眠から深い睡眠の最初のサイクルまでカバーできる。
もちろん初期ブーストはあるにしても、この初期ブーストで乗せられたら案外スムーズに登録者が増える気がしているので、成功チャンネルを模倣するってのはある意味で正解と思った。
ただ、模倣コンテンツは軒並み評価下げるので、結局オリジナリティ大事。
sassamahha.me/booksの検索を修正した話
地味だけど大事。WordPressのカスタム投稿タイプ「book」が検索に引っかからない問題を修正した。
何がしたいかと「Youtubeとか音声でタイトル気になって検索する人がいたとして、Kindleの掲載巻に誘導する導線を作る」
この能動的な検索の整備を忘れていたので対応。
Polylang(多言語プラグイン)が検索クエリに言語フィルターをかけていて、functions.phpのpre_get_postsフィルターを完全に無視していた。
最終的にthe_postsフィルターで直接DBからbookを引っ張って検索結果に追加する力技で解決。とはいえ今やClaude任せだけど。
コレクション動画で気に入ってくれた人がストーリータイトルを検索したらKindleに繋がる導線。
この過程で
Opus「え、優先低くない?」とか言ってきたので
ささ「てめえ、そういう効率厨が物事ダメにするんだよ」
と喝入れるっていう。
これは今いる読者1人のために作るのだが、この回り道はいずれ結果につながるので、蔑ろにしてはいけないところ。
大手の会社にいた頃、同じようなことばかり言う人間にでくわすことが多かったので、まーあとはご察しで。
AIのいいところは考え直して、すぐ、ごめんって言えるところ。
次にやること
120分コレクション動画を週1ペースで積む。v1(For People Who Think Too Much at Night)は公開済み。旧2時間動画もレベル6タイトルに変更して概要欄を統一。v2(When the World Gets Too Loud)の選書完了。v3も準備中。
6月は12巻の執筆と並行して、コレクション動画のカタログを厚くする。
2人視聴者、CTR 20%、AVD 18分。実質1人がAVD36分になっていて、その人のためにコレクション動画を作った。この1人みたいな人が100人いれば収益化に届くだろう。
前回のdevlogで打ち切りかなーとも思いつつ、3日後に兆しが出た。
惰性ルーティンにもできているので今しばらくは続ける方針。