Jun Sasaki / Log

2026-05-19

8分単話でYouTubeが死んだ話と、長尺フォーマット

Road to 2112のdevlog。本日はGeminiに振り回された話。


8分単話、配給されない

5月頭から8分の単話フォーマットに切り替えた。理由は明確で、58分の4話パック時代にAVD(平均視聴時間)が全体の5%しか完走しなかったから。8分に切ったらAVD 49%まで改善した。見た人はちゃんと最後まで聴いてくれてる。

この判断はGeminiのディープリサーチで
「8分にしたら3,4分でもAVD50%です!それって最高のコンテンツです!」
とのこと。

さて、いざ変えてみると、そもそものインプレッションが配られない。新作動画が0再生、2再生。CTRは0.9%まで落ちる。

一方で、再生リスト(Bedtime Audiobook No.10)だけはブラウジング47%で115回視聴されていた。58分時代のbedtimeタイトル動画もCTR 2%に回復してきた。

データが言っているのは「8分単体ではYouTubeのアルゴリズムに選ばれない」ということ。コンテンツの質の問題じゃなくて、配信単位としての8分がYouTubeに合っていない。

8分がダメかどうか

YouTubeは視聴者のセッション時間を最大化したいプラットフォーム。長く滞在させた動画ほど評価される。8分の音声コンテンツで映像がループアニメーションだと、アルゴリズムから見て「この動画で視聴者を長く引き留められる」という判断材料がない。

睡眠用途の視聴者は特にそうで、「8分で終わる」動画は選ばない。途中で切れる不安があるから。再生リストで連続再生させても、動画の切り替わり時にバッファリングや広告が入るリスクがある。

じゃあポッドキャストとしてはどうかというと、Apple Podcastsでは全エピソードにまんべんなく再生がついていて、Fiction日本74位に入ってきている。
SpotifyからRSSで配信かけているだけで、何もしていないのに、現在も淡々と視聴数が積み上がっている。8分はポッドキャストとしては機能している。

プラットフォームによって最適なフォーマットが違うだけだが、Youtube側は機能していない。
さてここで

Gemini「8分にしたら3,4分でもAVD50%です!それって最高のコンテンツです!」

おいこらGemini。考えが浅いんだよ。本当にGoogle(Youtubeサイド)のAIかよ。
という結論になります。

さて、そこらへんからの細かい話です。


オートダビングはしれっと120分になっている件。

地味に一番痛い発見。

4月に58分から短縮したのは「オートダビング(YouTubeの自動多言語吹き替え)の上限が60分だから」という前提だった。20言語に自動展開できるこの機能を使いたかったため、60分に

で、改めてYouTubeの公式ヘルプを確認したら、オートダビングの上限は 120分 になっていた。あるある。

初期は120分でやっていたので、地味に痛い。でもまあいいやと言うことで。

3チャンネル体制という結論

さて8分が数字は変わらないので、データから逆算して構造を組み直す。6月からの運用は以下。この3ヶ月コロコロ変わってうまくいかない分、これで固めて夏を過ごしたい。

メインチャンネル:Road to 2112 — Bedtime Tech Story

「睡眠用企画動画」に全フリ。
120分以内のテーマ別コレクション動画専用。7話+1時間アンビエント、14話全朗読、4話+ハーフアンビエントなど、120分の枠内で自由に構成する。話ごとにループアニメーションを変えたりなど、映像としての価値も担保する。オートダビング20言語。週1投稿。

今まではKindleの話数順に挙げてきたので、テーマがまばらだったのだが、6月からはテーマ別に括る。「家族とロボットの話」「仕事の未来」。テーマで括ってタイトルと概要欄で視聴層の興味に合わせていくイメージ。サムネとタイトルでCTR挙げていく狙い。


ポッドキャストチャンネル:Road to 2112 — Real News, Future Story

ここは5月からやっている8分動画をサブチャンネルに切り分ける。さらにSpotify for CreatorsのRSSからYouTubeに自動配信。8分単話。
現状からの変更点は、Spotifyのカバーアートがそのまま静止動画になり、サムネイルになる。BGMもなし。

Spotifyにmp3とカバーアートをアップするだけで、YouTube/Apple/Amazon/Pocket Castsに全自動で配信される。Premiereを開く必要がない。ループアニメーションも不要。
純粋な音声配信で、制作工数がほぼゼロにする。

試しに自分のチャンネルでRSS取り込みをテストしたら、Spotifyの縦長ポスターがサムネとして表示されて、動画としてもちゃんと認識された。レタリング入りのポスターアートがそのままサムネになるので、見栄えもいい。


Vlogチャンネル:Jun Sasaki | Sassa Mahha

これは今まで通り。日本語の制作プロセスVlog。
元々雑ショートをしていたので、雑ロングも作り始めた。
とはいえ雑なので、スマホで撮ったらショート、PCで撮ったらロング。
オートダビングで英語圏へ。

同一チャンネルに混ぜない理由

ひさしぶりにGPTに壁打ちした時に言われたのが「フォーマット変更によるアルゴリズム再分類コスト」。3月→4月→5月で毎月構造を変えたから、YouTubeがチャンネルを「何者か」判定できていない。

同じチャンネルに120分のコレクション動画と8分の静止画ポッドキャストを混在させると、AVDの高い動画と低い動画が共存して、アルゴリズムにMixed Signalsを送ることになる。だからチャンネルを分ける。
現状の8分動画がインプ配給されないため、このまままた2ヶ月くらいアルゴの再学習待つくらいなら、6月から「睡眠時間」「隙間時間」でチャンネルで切り分けるほうが良い判断。なんせ隙間時間側のYoutubeはSpotifyあげた後にYoutube用に動画作っていたのでその二度手間を減らしただけでも◎

メインは長尺専用でシグナルを統一。ポッドキャストは別チャンネルで音声コンテンツとして独立。

既にある素材が全部活きる

一番救われたのは、ここ3ヶ月で作った8分単話が全部無駄にならないこと。

ポッドキャストチャンネルではそのまま配信されるし、メインチャンネルのコレクション動画の素材にもなる。テーマで括り直すだけで新しいコンテンツとして生まれ変わる。

6〜9巻の100話分も同じ。ポッドキャスト用の単話としても、コレクション用の素材としても使える。

Geminiさん、思慮が浅い

この3ヶ月はGeminiの提案で振り回される部分が何度かある。

「ボイスを変えて別チャンネルに横展開し放題」→実はYouTubeの再利用コンテンツポリシーに抵触するリスクがあった。
「RSS経由で全自動配信でOK」→突っ込んだら「実はリスクあります」が出てくる。
「bedtimeタイトルが原因で自爆してる、今すぐ外せ」→再生リストのbedtimeタイトルが唯一動いてる生命線だった。

大体、そう言う時に詰めると「私が至らない点がぁぁぁ」。人間のまじめで頭硬い人にもそう言う人いるので、そんなもんだなーと思って過ごす。
これはGPTもそうだし、Claudeもそうなので、そこらへんは何を軸にするかの話で、結局ストーリーテラーの軸はブレておらず、どう配給するかの手段のところの話なのでまあいいかなと。
ただ、Rt2112は中長期計画の後発事業に繋がっていて最短でスケールさせたいだけに、ここまでの3ヶ月の足踏みは地味に痛い。資金面でも。
学習コストと割り切る。

次にやること

5月末まで:

  • 非公開中の58分動画7本を公開(Kindle10巻の58分動画は作ってたが、8分動画にするため非公開にしていた)

  • ポッドキャスト専用Youtubeチャンネル配信

  • Kindle11巻7言語2種出版

6月:

  • 12巻執筆

  • Youtube企画動画を配信

  • 1~9巻分の音声をポッドキャストに随時追加(別のアーカイブチャンネルにしてyoutubeに接続)

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