【Adobe x グッズ】作ったデザインを“量産”まで持っていく実務ステップ

マーケティング系やWeb系の業務されている方は、ポスターやチラシ、ウェブ素材でAdobeを使う応用で、グッズにも転用します。

こんな方におすすめです。

  • Adobeを使っている、または、今使い始めている
  • グッズの入稿データの作り方を知りたい
  • 量産に向けた、実務フローの考え方を知りたい

要点:量産で事故らない“入稿の型”を先に決める

Illustratorはベクター、Photoshopはラスタ。
どちらでも、サイズ・解像度・色の前提を先に固定してから作れば量産は安定します。
小物はベクター優先/フォト系はラスタ+高解像度が基本。

Illustratorの型(ロゴ・線画・単色多め)

・ドキュメント:mm指定、カラーモードは sRGB(昇華/DTF系)または CMYK(紙/オフ)
・文字:アウトライン化(フォント事故回避)
・線:最小0.3〜0.5mm、細すぎはNG
・トリム:ステッカー/アクキーはカット線を別レイヤー(特色100%の線など)
・書き出し:PDF(印刷)/AI/SVG。DTFや透過前提はPNGを併送

学校で版画をしたことはありませんか?Illustratorで作るグッズデザインはその応用です。
それぞれの色の型(版)を作り、工場で1色ずつ塗って、色を重ねていくイメージです。
つまり、色数が増えるだけ予算がかかるため、1〜4色のデザインを推奨しています。
裏を返すと、単色なら大幅にプリントコストを下げられます。

Photoshopの型(写真・グラデ・テクスチャ)

・カンバス:印刷サイズ × 300dpi(小物でも300基準)
・埋め込み画像は実寸300dpi以上に揃える
・背景:透過が必要な商材はレイヤーで抜いてPNG書き出し
・色:sRGBで統一。過度なビビッドは出落ちしやすいので彩度-5%程度で馴染ませる

Photoshopで作るグッズは「先にサイズを決める」に尽きます。グッズにはデザイン入稿サイズがあるので、その通りに作ることが最善手です。

商品別:AI/PSDどっちで作る?(ざっくり指針)

ベクター適正:ラバーバンド/Bonfilet/アクキーの線画/ステッカーのロゴ
ラスタ適正:DTF Tシャツのフルカラー/マグ/タオル/スクイーズ

「今ある素材に対して、グッズをどう作るか?」がポイントです。
グッズ制作はクリエイティブ(イベントロゴやポスター)制作の次のステップになるパターンがほとんどです。流用できる素材がAIかPSDか、そちらから考えるほうがスムーズです。

入稿前チェック(これだけ見ればOK)

1) サイズ:仕上がりmm/必要px(300dpi基準)
2) 文字:アウトライン化(AI)/最小6pt以上(小物)
3) 線:最小0.3〜0.5mm、トンボ/カット線は別レイヤー
4) 透過:必要ならPNG、白フチ1.5〜2mmで視認性確保
5) ファイル名:商品_サイズ_色数_日付

書き出しガイド(量産向け)

AI/SVG/PDF:ロゴ/線画/単色。編集可能データも同梱
PNG(透過):DTF/ステッカー/アクキー。実寸pxで書き出し、再サンプル禁止
JPG:非透過の参考画像用途のみ

よくあるNGと回避

・細線・細文字が潰れる → 太らせる/ベクターに寄せる
・黒地に暗色が沈む → 白フチつける/コントラスト+10%
・色が違って見える → sRGB統一/極端な蛍光色は避ける

まとめ:作る前に“仕様を決める”が勝ち

ささき
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