- 掲載日(JST):2025/09/28
- 公式発表日(現地):2025/09/18
ニュース概要
メタリアル・グループ(ロゼッタ)は、ライブハウスやホールの“更新ニーズ”をAIで先読みし、営業提案資料まで自動生成する「Metareal サウンドアップデート(SU)」を提供開始。SNSやレビューの不満・要望を常時解析し、設備更新の好機を逃さない先回り提案を支援する。
背景・課題
従来の音響設備更新は、故障や老朽化、運営側からの要請が出てから動く“受け身”の営業になりがちだった。結果として、競合に先を越される、提案のタイミングを外す、準備に時間がかかるなど機会損失が発生していた。
一方で、観客が感じた「音がこもる」「低音が弱い」といった生の声はSNSやレビューに散在し、現場に届きにくい。定性的なサインを拾って営業に結びつける仕組みが不足していた。
何が新しい?(打ち手)
兆候検知を“外の声”から行う
施設管理データでは掬いにくい不満・要望を、SNSやレビューの文面から早期に検知。更新の気配を捉え、検討フェーズ前にアプローチできる。
提案資料まで一気通貫で自動生成
検知した課題をもとに、改善案や機器候補、コスト目安を含む提案フォーマットを自動作成。営業の初動を高速化し、手戻りを削減。
先手営業で勝ち筋を作る
兆候段階での接触により、設備更新計画が固まる前から具体的な選択肢を提示。提案機会の創出と受注確度の向上を狙う。
いますぐ出来るミニ実装
手順1(10〜15分)“気になる声”を集める
最近のレビューやSNS投稿から「音のこもり」「反響が強い」などの表現を10〜20件ピックアップ。言い回しをそのまま残し、気になる度合いを自分の感覚で3段階(弱・中・強)に分けて一覧化する。
手順2(30分)簡易スコア表で優先度づけ
スプレッドシートに「日付/発言抜粋/問題タイプ(こもり・低音不足など)/頻度/影響(小・中・大)/想定対処」を列にして記録。頻度×影響で優先度を決め、上位3件に絞る。
手順3(30分)提案書の“雛形”で素早く送る
1ページの提案フォーマットを用意(現状の課題要約、改善案、概算費用、導入メリット、次アクション)。上位3件の課題に対して、それぞれ“仮の改善案”を文章で埋め、関係者に確認してたたき台として回す。
技術メモ
- 予兆検知とは:故障やクレームの手前に出るサイン(表現の繰り返し、否定的な語、投稿数の増加)を手掛かりにする考え方。
- 幻覚対策:設備の型番や価格など“事実データ”は社内台帳やメーカー資料から写し、AI側はまとめと提案文の作成に限定。
- 運用ポイント:提案後に「反応あり/保留/不要」の結果を記録し、次回の優先度づけに反映。過度な更新提案を避ける基準もあらかじめ決めておく。
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