AIが“この人向け”を瞬時理解?LVMHが描く新しいラグジュアリー体験

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LVMHは世界75ブランドをまたぐ生成AIとデータ統合プラットフォーム「MaIA」を使い、デザイン提案から価格設定、マーケティングまでAIに任せる体制を構築。これって、ソロプレやOEMでも無理なく取り入れられるリアルタイム提案型MDの原型です。


1. 今日のネタ(ニュース要約)

  • 出典:[Wall Street Journal]scenjesty.com+2wsj.com+2daxinglassbottles.com+2
  • 内容要約:LVMHはGoogle Cloudと協業し、生成AIと中央集約型データベース「MaIA」を導入。サプライチェーン、価格戦略、商品デザイン、販売コミュニケーションまで幅広くAI化し、高級市場での成長鈍化に対応。
  • 注目ポイント
    1. リアルタイムなデータ駆動型価格・在庫調整
    2. 顧客別おすすめ商品を生成AIで自動提案
    3. 営業やデザイナーがAIエージェントを通じて即時意思決定

この事例は、つくる・売る・選ぶのプロセスそのものをAIで即応化しようとしています。


2. それぞれの視点でどう考える?

🎨 作り手の視点(デザイナー・商品企画)

生成AIによるデザインインスピレーションと顧客インサイト統合により、企画スピードが圧倒的に速く、個別ブランドやイベント仕様のワンオフ案を素早く検討できます。

🏢 売り手の視点(営業・販促・店舗)

営業は「この人にはこれ」と即提案できる。ECでもノベルティ選定時でも、「あなた向け」体験で提案力が高まります。価格も在庫もリアルタイム最適化されるのはヤバい。

👥 買い手の視点(ユーザー・顧客)

「自分を理解してくれている感」が体験を高級化。AIが選ぶって安心感もあり、ブランドへの信頼と購買意欲を一気に引き上げます。


3. うちでやるならどうやる?

既製品ではなく、オーダーメイド商品を売る前提で

  • ChatGPTで顧客別テンプレ提案文を自動生成
  • Midjourney/Fireflyでペルソナビジュアル案を作成
  • Canvaで提案資料テンプレ作成、顧客提案
  • 在庫・価格はスプレッドシート連携で動的調整
  • 営業スクリプトは個々に応答を組み込む

→ 大企業レベルのAI活用は、小規模チームでも“テクとテンプレート”でできそう。


4. 余談のひとこと

例えば、百貨店の外商が行うようなことを、ブランド単位で行う取り組み。MD界隈はAIエージェントでのパーソナライズに集中投資しているけれど、皆が同じことをしているわけで、小規模が同じことをして正しいのかどうかは見極めが必要かもしれませんね。

というのも、パーソナライズの発想は、大多数のファンがいてなんぼだからですし、MD関していうと、個別パーソナライズが決して良いわけではないということです。(要はオーダーメイドは中古市場で高値で売れないってこと)

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