生成AIとNFTが“モード”を塗り替える?──Web3発「neo couture」の挑戦

トレンドをみる

NFT付きデジタルアートを起点に、注文後オンデマンドで物理フーディが届く──Web3ブランド Mmerch の仕組みは「先に売って、欲しい人だけに作る」をデザインとファッションに持ち込んだ好例です。コレクター経済と生成AIの相性を、ノベルティや小ロットOEMはどう活かせるでしょうか?


1. 今日のネタ(ニュース要約)

  • 出典:[Vogue Business](“The Web3 fashion brand combining generative AI, NFTs and on-demand manufacturing”)voguebusiness.com
  • 内容要約:Web3ブランド Mmerch が第2弾コレクションを発表。生成AIアーティスト Claire Silver が描くデジタルアートを NFT 化し、購入者は対応するフーディをオンデマンドで受け取れる。NFC チップ付きで将来の特典も紐づく。
  • 注目ポイント
    1. NFT×生成AI で一点物デザインを確保しつつ証明書付き
    2. Christie’s オークション→オンデマンド製造 で在庫ゼロ運用
    3. NFC連動 による二次流通・コミュニティ参加インセンティブ

“つくる・売る・選ぶ”がデジタル→リアル→コミュニティ循環へ刷新されています。


2. それぞれの視点でどう考える?

🎨 作り手の視点(デザイナー・商品企画)

生成AIで初期案を量産→NFT化でデザイン権利を担保→受注数だけ物理化、という流れは「デザイナーがコレクター経済に直接触れる」チャンス。限定ノベルティも一点物が標準に。

🏢 売り手の視点(営業・販促・店舗)

「NFT購入=物理グッズ予約券」構造は在庫リスクをゼロ化。さらに NFC で来店特典や再販ロイヤリティ設計まで可能。デジタル証明書がそのまま CRM データになる点が新しい。

👥 買い手の視点(ユーザー・顧客)

唯一性+将来の特典が可視化されることで、所有動機が“モノ”から“体験パス”へ進化。自分の NFT が着られる形で届くワクワクは、コレクター心と実用品欲を同時に満たします。


3. うちでやるならどうやる?

  • ChatGPT: ブランドストーリーとNFT付与メリットをコピー化
  • Midjourney / Firefly: 限定柄を数十案生成→社内 & SNS 投票
  • NFT ミントサービスでデザイン確定品を発行(手数料低めの L2 を推奨)
  • オンデマンドプリント工場と API 連携し、購入数分だけ製造・発送
  • NFC タグを縫い込み、購入者限定のクーポンや次作投票権を付与

→ 小ロットでも「売り切ってから作る+ファンを巻き込む」モデルを実践できます。


4. 余談のひとこと

昔でいうシリアルナンバープリントが、今は、”ウォレット”に紐づけたNFCチップって感じですね。
オークションでの価値も上がりそうです。


Jun Sasaki

ソロアントレプレナー。◎MD企画屋 ◯グッズ設計屋 ▲AI 遊び人 △教養メディア屋 ★未来作家| 13年目のひとり法人、㍿英伝堂 代表|だいたいXにいます。
←↑ささきや商店については名前をクリック

Jun Sasakiをフォローする

次のヒットを生む“ひらめき”を探していませんか?

 

毎週火曜日にニュースレターをお届けしています。
ささきや商店で毎日配信中のデザイン・プロダクトなどMD実務直結のトレンドニュース情報取得にぜひご活用ください!

☝️No pledgeでOK。次へ進めます

トレンドをみる
PR

Comment

タイトルとURLをコピーしました